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那須に所有していた山小屋とキャンプの話、旅行の話も

管理されていない管理別荘地の話

以前予告した「別荘地の管理」のお話です。

 

わたしが所有していた那須高原の山小屋(セカンドハウス/別荘)があった別荘地は
”管理別荘地”でした。

管理会社等に管理費を支払って別荘地内の管理(整備)をしてもらうわけなのですが、その管理の程度は別荘地によって様々です。

 

わたしが別荘購入を検討していた時に認識していた「管理」とは、別荘の建物の管理(掃除や換気)、別荘の敷地の管理(草刈り等)が主で、あとは別荘地全体の除雪や冬場の水抜きといった作業。

これらの「管理」に関しては、前述のすべてを行う別荘地もあれば、管理費とは別途有償にて行う別荘地、あるいは必要最低限と思われる管理のみ行う別荘地などがあり、管理費にも大きな差があります。

 

ところが、別荘地によっては「管理別荘地なのに管理されていない」別荘地が存在し、たとえば、昔は管理会社が存在していたが今は不在となっている別荘地がそう。

管理会社が不在、住民自治機能も働かず(住民すらもほぼ不在の場合も)、別荘地の管理が完全にストップしてしまうと、要は廃別荘地、廃墟への道が出来上がってしまう。

それでも、例えば上水道は公営(町営や市営)を利用している別荘地だと、自主管理で生き延びているところもあったりします。

 

 

どこかのブログで読んだ忘れられない一文があるのですが、それは「良い別荘地かどうかの見極めの一つが側溝がきれいであること」というもの。

これも別荘地の管理のひとつ。

 

じつは別荘購入後に読んだ話だったので、思い返してみればなるほど、という感じでした。

きちんと管理されていないと落ち葉や土砂であっという間に側溝が埋まってしまうんですが、実際内見した物件で、管理別荘地であっても側溝がほぼ落ち葉でいっぱいになっている場所があったのを覚えています。

 

わたしが所有していた山小屋(別荘/セカンドハウス)のあった別荘地は、この点はとても管理されていました。

落葉の季節ですら葉っぱ一つ落ちていないような状態でしたし、また、側溝の話とは別ですが、雪が積もればあっという間に除雪車がやってきて別荘地内の道路を除雪してくれました。

 

公道(県道や町道)であれば行政の管理下ですが、私有地である別荘地内の道路や側溝はあくまで管理会社や住人(別荘所有者)が管理することになるわけです。

 

また、別荘購入の際に一応気にしておいた方が良いのがゴミ問題。

うちの別荘地はちゃんと別荘地専用の集積所があって管理会社が適切に管理してくれていたので、那須町のゴミ出しルールを守りさえすれば、いつでもゴミを出すことが可能でした(粗大ゴミやリフォーム等で排出された産業廃棄物の持込みは禁止ですが)。

マンションに例えると、住人専用のごみステーションがあって24時間365日ゴミ出し可能といった感じ。

管理別荘地であればどこも同じかと思いきや、ゴミ集積所がない別荘地も存在するので、実際どのようにゴミ出しするのか事前に把握しておいた方が快適に別荘を利用できると思います。

 

そういえば昔、父の知り合いの茨城県大洋村にあった別荘が各自ゴミ持ち帰りだったのを思い出しましたが、たしかあそこは管理者がいなかったんだと思います。

 

あと、「管理」のなかにはパトロールや巡回も含まれていて、うちの別荘地でパトロールの車が巡回しているのをよく見かけました。

入口にゲートが設けられて完全に部外者を排除できるなら良いですが、そうでない別荘地において防犯対策が一切ないのは不安ですし、実際、たまにしか利用しない別荘を狙っての空き巣被害というのも起きているので、定期的な巡回があるに越したことはないです(現実問題、窃盗犯に周到に狙われたら各戸のセキュリティがあったとしても防ぐのは厳しいとは思いますが)。

 

そんなわけで別荘の管理は、わたしが想像していた建物の管理や除草、除雪以外もあって、むしろ想像できていなかった部分の方が重要な項目でした。

しかし、別荘地にはさらなる重要な管理項目がありまして、日本全国どこの別荘地もいずれ直面する課題で実際これが今後どうなっていくのか、別荘を手放してしまったわたしですが、非常に気になるところなので、書ける範囲で書いてみようと思います。

 

(終)

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