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那須に所有する山小屋(セカンドハウス)の話を中心にキャンプや旅行の話も

セカンドハウス/別荘物件探し 番外編 ~不動産屋に蹴散らされた件~

セカンドハウス/別荘を購入するにあたって、3軒の不動産屋さんにお世話になりました。

 

A社:自社物件を管理・販売

B社:自社/他社物件を販売

C社:仲介のみ

 

A社、C社に関しては地元の不動産屋さん、B社は全国的にも名の知れた不動産屋で、夫の会社の保養所関係でもお世話になっていたので、なんとなく"信頼できる”"信用できる”気がしていたのと、自社以外の物件数も多数で、単純に「見たい」と思える物件がたくさんありました。

当初B社で扱う9件の物件について、うち3件は内覧申込、その他は状況次第という感じで問い合わせしたところ…

 

ほぼ蹴散らされました笑笑笑

 

内覧を希望した3件も、うち2件が蹴散らされたため断念。

正直、内覧の価値すらない(と不動産屋が判断する)物件がこんなにあるのかと驚愕でした。

むかし、本宅としての賃貸物件を探していた時に「ここのマンションの一室は暴力団の事務所があると言われているのでやめた方がいいですよ」とか「ここは火事があってきれいにリフォームされてますが押し入れ開けると煤で黒くなった後があるので…」とか致命的な物件情報を伝えてもらったことはありますが、今回のセカンドハウス/別荘探しで伝えられたのは、人によって感じ方は違うだろう担当者の"所見”的な情報。

問い合わせた9件についての"所見”は、清濁併せてこんな感じでした。

 

現状気になる点は見当たらないかと思います。相応の劣化はありますが、築年数のわりにはとても良い状態です。/家自体は特段問題ないと思われますが、高い木々に囲まれているので、湿度が高く光が入りにくい印象です。室内の階段が急で大人でも慎重な移動が必要。/リビング部分が狭く感じると思います。デッキが腐っているので、補修は必須な状況です。こちらも階段が急なので、お子様なんかは危ないです。/室内の壁が湿気が原因かわかりませんが、あまりきれいな状態ではないです。床下点検口がリビングの窓際に設置されており、ソファか何かで隠さないと点検口が丸見えになります。/土地が広いですが、林なので整備には費用が見込まれます。大きなデッキは腐食しているので、壊すか修理が必須な状況です。室内はクロス張で天井も高くないので、別荘感を感じにくいかもしれません。/標高〇〇〇m、傾斜地の場所なので冬場の移動はリスクを伴います。/ログなので長期的にメンテナンス費用が掛かることが予想されます。/家自体は綺麗な状態ですが、室内がクロス張りなので別荘感を感じにくいかと。/これまで案内した皆様がおっしゃいますが、思った以上にリビングは狭いです。/傾斜地で、土地はありますがほぼ林です。未使用な状態が続いており、室内は綺麗とは言えないので、クリーニングは必須かと思います。サルの集団目撃情報あり。以上。

 

この怒涛のような情報に流され、内覧は9件中1件だけにして、あとは担当者オススメの物件を見に行ったわけです。

 

 

買い手からしたら判断材料を多くいただいて物件を絞れるのは良いですが、売り手(その物件のオーナー)の立場からしたら地獄では…

仲介する立場からすると、今までの経験上、内覧したとしても商談不成立になる問題点を予めすべて伝えてしまおうという感じなのでしょうか。

無駄な内覧を未然に防止するということでしょうか。

そしてこれは、B社に限らずA社でもC社でもありました。

写真で見る以上に劣化が酷いのでおすすめできませんという物件もありましたし、わたしの要望が実現しがたい物件は、それでも一度見てみたいとこちらが思っても、却下に終わったものもあります。

その代わり、こちらの要望を掬い上げる形で別な物件をオススメしてきてくれました。(とは言え、結局自分の欲しいものとは一致せずどれも不発でした)

不動産屋として、売りたい物件とそうでない(おすすめしない)物件が明確に分かれていて、いつか自分が売り手になった時のことを考えると震え上がる思いでした。

 

 

もっとも、「おすすめしない物件」の共通点は環境が過酷である点ですとか長らく放置されているという点です。

今回は立地においてのNG物件も多く(自然条件で左右される環境面での"立地”)、具体的には、冬場の利用が厳しいという物件で冬季の悪路や除雪の問題がありました。

管理がしっかりしている別荘地であってもエリアによってはそういう面で厳しい物件もあり、夏場の利用のみを考えて建てられた物件も多いのだなとしみじみ感じました。

そもそもが"別荘”イコール"避暑”という前提で存在していることが多いのですよね。

 

 

ただし、厳冬期には行けない物件でも薪ストーブライフを大いに楽しんでいらっしゃるブロガーさんを見つけたことがあるので、人それぞれの価値観・感覚です。

わたしはむしろ冬場の滞在を楽しみにしているので「冬期は行くことが出来ない/危険」な物件は却下でしたし、そこは不動産屋さんもきっちりNGを出したわけなのですよね。

また、価格との折り合いもあるでしょうが、破格値の物件でもない限り、やはり放置物件はもっとも敬遠されるのだなという実感でした。(ただし、管理/販売会社での改修予定や計画が提示されている場合にはこの限りではないです)

 

ちなみにわが家は、環境面においても使用頻度・メンテ・改修面においても問題なし。

セカンドハウスにしろ別荘にしろ2軒以上家を持っていると、自分のような一般庶民の生活では、やはり利用頻度やメンテのコストなどはシビアにもなるので、しっかり所有し続け次世代へ繋げるように諸々頑張りたいところです。

(終)

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